近年、習慣の変化や住宅の間取りが変わってきたことにより、床の間に掛け軸を飾らなくなったような気がします。家自体床が無い造りになってきたこともあり、ちょくちょく、掛け軸の買取りをさせて頂くことがあります。昔から、お正月には『鶴亀』、法事の時は『十三仏』、お祝い事では『山水図』の3幅(3本)くらいは大体どこのお家にもあったものです。
そんな最近ではあまり飾られなくなった掛け軸ですが、あと2週間ほどで新しい年を迎えるということもあるので、今回は、季節や行事によってどんな掛け軸を掛ければいいのか、例を挙げてご紹介していきたいと思います。
では、お正月【松竹梅や鶴亀の図、また天照皇大神(あまてらすおおみかみ)の書】、そして、節句は【お雛様や武者】などです。行事としては、仏事・法事【十三仏、観音像】、新築・落成【富士図、山水図】、開店・開業【七福神、赤富士】、結婚・結納【高砂、鶴亀、松竹梅、おしどり】、出産【四君子、四季花、干支】、お茶会【書、墨絵】、選挙【大昇鯉(だいしょうり)】などが挙げられます。
以上、今回は『掛け軸』についてでした。
では、また。
写真は『中国山水図』の掛け軸