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最近、よく『唐津焼』の茶碗を見る機会がありましたので、今回、唐津焼のことについて、ちょっとふれておこうと思います。唐津焼の開窯時期は現在でもはっきりわかってはいませんが、長年の研究により、1580年代頃ではないかと考えられています。                                     16世紀末に朝鮮半島から渡来(現在の佐賀県)した陶工により、劇的に発展し桃山時代から江戸時代初期にかけて一大産地となり、琉球や東南アジアへも運ばれました。茶陶としても愛され、千利休や古田織部(ふるたおりべ)なと、一流の茶人に好まれました。                                              しかし、江戸時代中期以降『有田焼』に押され衰退しましたが、12代中里太郎右衛門(なかざとたろうえもん)が人間国宝に認定されると、唐津焼の人気は再燃。現在では70以上の窯で多彩な焼物が作られています。唐津焼の良さは、“土そのものの味わいが楽しめること” にあります。

【唐津焼の魅力】                                                       〇土の手触りを最大限に生かした“石ハゼ”の質感                                         〇朝鮮から伝わった装飾の豊かさ